企業とのタイアップ番組制作数300本。映像配信プラットフォーム「FRESH!」が創出する“生配信”の可能性

「タイムリーに情報を伝えられる」「ユーザーとその場でコミュニケーションが取れる」。そんなメリットを持つ“ライブ配信”は、Web動画が普及するなかでも特にここ数年で益々注目を集めているコンテンツのひとつだ。プロモーションとして何か手を打てないか、と考えている企業も多いのではないだろうか。

しかし、ライブ配信をどのように活用した良いのか分からない、KPIをどこに設定すればいいのか分からない……など、初めて取り組む企業がぶつかる壁は数多くあるだろう。

そんな中、現在の生配信プラットフォームに新たな金字塔を打ち立てたサービスがある。
2016年1月のサービス提供開始から、この1年間でスポンサーとのタイアップ番組制作本数300本を誇る「FRESH!」だ。その類稀なる実績と、ノウハウから得た、動画を使ったプロモーションを成功させる秘訣とは何か。

今回は、サイバーエージェントが運営する映像配信プラットフォーム「FRESH!」の広告部門セールスマネージャーである小谷隆詞さんに、“生配信”の可能性についてインタビューを行った。

高画質で、誰でも配信できる手軽さが売りの、映像配信プラットフォーム「FRESH!」

--本日はよろしくお願いいたします!まずは「FRESH!」がどのようなものなのか、いまどのようなチャンネルを配信しているのか教えていただけますか。

小谷:「FRESH!」は、誰でも配信できる映像配信プラットフォームです。
現在約3,000チャンネル、累計10万を超える番組が配信されています。最近では、アーティストやグループのみならず、水嶋ヒロさんやAAAの與さん、堀江貴文さんなどタレントの方の個人配信も増えてきました。堀江さんのチャンネルでは、サイバーエージェント代表取締役 藤田晋と一緒に、視聴者から寄せられたビジネスアイデアを評価・解説する「ビジネスジャッジ」という番組を配信中です。

--他のライブ配信メディアと比べて、「FRESH!」にはどのような特徴があるのでしょうか?

小谷:まずは、誰でも無料で配信できるという手軽さが挙げられます。今後スマホからも配信が可能になる予定です。
高画質で、タイムラグが少ない点もポイントですね。じっくり観ていただけるよう、作り込んだ映像を流しています。

また原宿にスタジオを持っていることも「FRESH!」ならではの強みです。機材や設備がここまで揃っているライブ配信メディアはあまりないのではないでしょうか。

タイアップ番組の制作本数300本超。生放送を起点としたプロモーション展開を設計

▲原宿にある「HARAJUKU Abema Studio」内には、テレビ局にも負けず劣らずの機材が取り揃えられている。

--「FRESH!」では、具体的にどのような動画広告を取り扱っているのでしょうか?また、動画を使ったタイアップ番組を企画する際に気をつけていることがあれば教えて下さい。

小谷:広告商品は大きく分けると3つあり、
①1社提供の特別番組制作
②ファンを抱える既存のレギュラー番組への協賛
③イベントなどのライブ配信
です。これまで300本を超えるタイアップ番組の制作実績があります。

ライブ配信のタイアップ番組を成功させるために一番大事なのは、ターゲットと目的を明確にすることです。ライブ配信動画は、強制視聴の広告とは異なり、ユーザー自身が選択して能動的に視聴しています。そのため、ユーザーに飽きさせない番組展開を意識し、どれだけ自然にクライアントの商材をユーザーの印象に残すことができるのか、配信中にユーザーの行動を促すような企画をいかに仕掛けられるかという工夫が大切です。

ーーWebでの生配信はどのようなメリットがあると考えていますか?

小谷:「リアルタイムでユーザーの反応をみることができ、双方向型のコミュニケーションによってエンゲージメント向上を図ることができる点」です。

ライブ配信は、そのときにしか体験できないコンテンツに価値感じたユーザーが集まり、コンテンツを提供する側と視聴者が一緒になってコンテンツを作り上げることができる場だと思っています。視聴者である消費者に対し付加価値の高い体験を提供することによって、認知から理解、さらにはアクションまでその場で促すことができる効果的なマーケティング手法だと考えています。

市場全体をみても、SNSのライブ配信対応やライブ配信事業への参入が進みライブ配信を利用するユーザーは増えたことで、ライブ配信を活用したプロモーションはさらに活性化してくると考えています。

ーー「FRESH!」ならではの企画の特徴がありましたら、教えていただきたいです!

小谷:1つ目としては「Ameba」で培ったオフィシャルブロガーのネットワークを活用し、芸人やタレント、俳優などネット番組ではなかなか実現できない豪華なキャスティングを実現できること。

2つ目はタイアップ番組を起点に多様な展開ができる点です。例えば「FRESH!」で制作したタイアップ番組を短尺の動画に編集して月間2700万人が利用する「Ameba」やその他メディア内で動画広告として配信したり、リアル店舗と連動した販促企画の実績もあります。
スタジオ近くにちょうど竹下通りがあるので、番組で紹介した商品を竹下通りで販売したり、竹下通りの横断幕をジャックしたり、タレントとのコラボ商品を作ったりしました。

Webの特徴を活かすことはもちろん、配信だけにとどまらず、ユーザーのリアルな行動にまで繋げられるのは「FRESH!」ならではの強みだと考えています。

ーー生放送で、かつユーザーとリアルタイムでコミュニケーションがとれるとなると、BAN※対応が難しそうですが……何か対策は取られているのでしょうか。

小谷:メディアの運営としては24時間の監視体制を敷いており、不適切なコメントの書き込みがないかチェックしています。広告プロモーションに関しても、視聴者と親和性の高い企画を心がけているため、今のところ大荒れしたケースはないですね。

※BAN・・・利用規約に違反した行為、もしくはその行為をしたユーザーに対し、運営側が処置をとること。

ーーしっかりとした監視体制ができているのですね。動画広告において、KPIはどのように定めているのでしょうか?

小谷:基本的にはタイアップ番組の視聴数を指標としますが、コメントの解析やブランドリフト調査を実施し、視聴者にどれほど態度変容を促すことができたのかという点を評価していただく企業も増えてきています。
また、リーチを目的としたプロモーション時には、SNSや事後のPR記事などタイアップ番組に関連したコンテンツのWEB上での広がりを指標とする場合もあります。

今までテレビCMを配信してきた企業にこそ、挑戦してもらいたい

ーー今後、どのような企業がWebの生配信を取り入れるべきだと考えますか?

小谷:今までテレビCMで広告を出稿していた企業ですね。
テレビは視聴者を細かくターゲティングが出来ない上に、テレビ離れが進む若者にはリーチが難しい、という課題がありました。

一方で、ライブ配信は細かいターゲティングも可能なので「テレビは観ないけれど、Web動画はよく観る」というユーザーにアプローチできます。これまでテレビCMを中心にプロモーションを展開し、そういった課題を感じていた企業の方には、ぜひ活用してもらいたいです。

動画配信をしているプラットフォームの中で、タイアップ番組を作っている企業事例は今のところ限られたメディアのみです。「FRESH!」には、これまで作ってきた300本のノウハウと実績があるので、これから挑戦してみたいと考えている企業のお力になれたらと思っています。

ーー最後に、「FRESH!」というプラットフォームをこれからどのように育てていきたいと考えているか教えていただきたいです!

小谷:「FRESH!」は、マスメディアでは放送しきれないような、コアなファンを抱えたニッチなコンテンツが、ファン(サポーター)の支援や広告主企業様によって大量に成立するような動画プラットフォームを目指しています。

また、広告においても、熱狂的なファンが集まって影響力の強い場を活用することで、マスメディアとは異なる付加価値を提供できると考えています。