あなたはいくつ知っていますか? 世界にある動画広告賞8選

広告制作に携わる方にとって、成し遂げたい目標の1つが「広告賞をとること」ではないでしょうか。それによって自社の制作スキルの高さを対外的に証明できますし、メンバーのモチベーションも非常に高まるからです。

そんな広告賞ですが、世界にはどのような種類の賞があるのか、あなたは詳しく知っていますか? 今回は、覚えておきたい8つの有名な広告賞をご紹介します。

世界三大広告賞

世界的に有名な広告賞として、“世界三大広告賞”と呼ばれる「カンヌ・ライオンズ」「ワンショー」「クリオ アワード」の3つの賞があります。それぞれ順に解説していきましょう。

① カンヌ・ライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル(Cannes Lions International Festival of Creativity

▲画像はカンヌ・ライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル公式Webサイト(https://www.canneslionsjapan.com/)より。

世界にある数々の広告・コミュニケーション関連のアワードやフェスティバルの中でも、エントリー数・来場者数ともに最大規模を誇っている催しです。

世界中から選抜された審査員により、厳密な審査が実施されます。広告業界にいる人の中では「カンヌを目指せ!」と言われることも多い、広告賞の代名詞です。今では、約100カ国から15,000人が詰め寄る大規模なイベントとなっています。

映画劇場用広告の祭典として、世界規模の業界団体である「SAWA(Screen Advertising World Association)」により1954年に創設されました。その後、広告イベントとして発展し、現在はSAWAから独立した「International Advertising Festival Limited」という企業によって運営されています。

かつては、第1回はベネチア、第2回はモンテカルロ、第3回からカンヌで開催されており、以降1年おきにベネチアとカンヌで交互に開催されていましたが、1984年からカンヌのみでの開催となりました。

また、長らくカンヌ国際広告祭(英:Cannes Lions International Advertising Festival)という名前でしたが、2011年から現在の名称に変更となっています。

<開催場所>

フランス

<開催時期>

毎年6月

<公式Webサイト>

https://www.canneslions.com/(本サイト)

http://www.canneslionsjapan.com/(日本語サイト)

<過去の主な日本受賞作品>

「Ninja High School Girl by C.C. Lemon」(サントリー食品インターナショナル/博報堂、博報堂ケトル、博報堂DYメディアパートナーズ)

「HIGH SCHOOL GIRL? メーク女子高生のヒミツ」(資生堂/Watts of Tokyo)

② One Show

▲画像はOne Show公式Webサイト(http://www.oneshow.org/)より。

「ニューヨークを拠点とする若手クリエイターの才能発掘と育成」を目的として設立された国際的なコンペティションです。

世界的なトップクリエイターが審査を行い、コピーライターやアートディレクターなどクリエイター“個人”の技能を評価する点が特徴。また、受賞者に贈られるトロフィーは鉛筆の形をしており「ペンシル」とも呼ばれています。日本からの応募も年々増えており、学生による作品も多く取り上げられているようです。

主催元である非営利団体の「The One Club」は本コンペティションの開催以外に、広告関連の出版やセミナーなども行っています。

<開催場所>

アメリカ

<開催時期>

毎年5月

<公式Webサイト>

http://www.oneshow.org/

<過去の主な日本受賞作品>

「行くぜ、東北。」(JR東日本/電通)

「なまえのないえのぐ」(コクヨ/電通)

③ CLIO Award

▲画像はCLIO Award公式Webサイト(http://clios.com/awards)より。

1959年に設立された、広告、デザイン、コミュニケーションの分野で世界的に最も認められている国際賞の1つです。賞の選考には40カ国以上、100名以上からなる審査員が参加し、クリエイティブで革新性を備えた広告作品を選定しています。

広告作品そのものを総合的な視点から審査することが特徴で「広告界のピューリッツァー賞」とも呼ばれています。受賞作品の傾向を見れば、世界の広告業界のトレンドを知ることができるでしょう。

また、オリジナルの「CLIO Award」以外にも、民間企業と提携して「Clio Fashion&Beauty」「Clio Sports」「Clio Music」「Clio Key Art」「Clio Health」といった賞が設立されています。

<開催場所>

アメリカ

<開催時期>

毎年9月

<公式Webサイト>

http://www.clioawards.com/

<過去の主な日本受賞作品>

「Firefly Man」(インディペンデントインキュベータ/ニットー)

「Native Mobile Music Video」(キングレコード/TBWA HAKUHODO)

その他の特徴的で権威のある広告賞

ここからは、世界三大広告賞以外の特徴的で権威のある広告賞を紹介していきます。

④ D&AD Awards

▲画像はD&AD Awards公式Webサイト(https://www.dandad.org/)より。

非営利団体である「British Design and Art Direction(D&AD)」が主催している国際的な広告賞です。1962年に、デザインと広告における独創性を促し支援することを目的として設立されました。「イエロー・ペンシル」という通称で知られています。

建築、広告、グラフィックデザイン、写真などあらゆる分野のデザインや広告作品を対象にした30部門から構成されているほか、クリエイティブ業界に貢献した個人を表彰する「President’s awards」と呼ばれる部門もあります。

賞は上位から「ブラック・ペンシル」「ホワイト・ペンシル」「イエロー・ペンシル」「グラファイト・ペンシル」「ウッド・ペンシル」という階級に分かれています。世界のデザインおよび広告賞の中でも審査の厳しさで定評があり、最高賞である「ブラック・ペンシル」を授与しない年もあるほどです。

<開催場所>

イギリス

<開催時期>

毎年4月

<公式Webサイト>

https://www.dandad.org/

<過去の主な日本受賞作品>

「mt expo 2015」(カモ井加工紙/イヤマデザイン)

⑤ New York Festivals

▲画像はNew York Festivals公式Webサイト(http://www.newyorkfestivals.com/)より。

1957年に創設されて以来、コミュニケーション・メディア・コンペティションの分野で高い評価を得ている世界最大規模の国際広告賞です。広告ビジネスの中心地でもあるニューヨークの国際総合コンテストとして、毎年多くの人々の注目を集めています。

時代の経過とメディアの多様化とともに、対象部門が拡大されてきました。中でも、1970年代に開設されたテレビCM部門は特に有名です。また、国連が共催しており、公共広告部門には「国連賞」、TV番組部門には「ユネスコ賞」があります。

<開催場所>

アメリカ

<開催時期>

毎年5月

<公式Webサイト>

http://www.newyorkfestivals.com/

<過去の主な日本受賞作品>

「見つめているすべてが、人生だ。」(ジェイアイエヌ/ AOI Pro.)

「HIGH SCHOOL GIRL? メーク女子高生のヒミツ」(資生堂/Watts of Tokyo)

⑥ Epica Awards

▲画像はEpica Awards公式Webサイト(http://www.epica-awards.com/)より。

1987年に創設された、事務局をフランスに置く国際的な広告賞。世界中の著名な広告業界誌のジャーナリストが作品を評価することが特徴です。元々はヨーロッパや中東、アフリカの作品に限定してきましたが、2012年以降は全世界を対象とした国際広告賞となりました。

<開催場所>

ヨーロッパ

<開催時期>

毎年11月

<公式Webサイト>

http://www.epica-awards.com/

<過去の主な日本受賞作品>

「INTELLIGENT PARKING CHAIR」(日産自動車/TBWA HAKUHODO)

「G-SHOCK × BONSAI」(カシオ計算機/マッキャンエリクソン)

⑦ アジア太平洋広告祭(ADFEST

▲画像はアジア太平洋広告祭(ADFEST)公式Webサイト(http://www.adfest.com/)より。

1998年に創設された、アジアで最も有名で認知された広告賞祭典の1つです。アジア・環太平洋地域に向けた作品を対象に選考しており、TVCM部門およびプリント、屋外、ダイレクトマーケティングなどの7部門で審査が行われています。日本の作品も毎年多数入選しており、日本の広告関係者も多く訪れます。

<開催場所>

タイ

<開催時期>

毎年3月中旬

<公式Webサイト>

http://www.adfest.com/

<過去の主な日本受賞作品>

「JAPANESE HARMONY」(SUNTORY/博報堂)

⑧ Spikes Asia festival of Creativity

▲画像はSpikes Asia festival of Creativity公式Webサイト(https://www.spikes.asia/)より。

アジア太平洋広告祭と双璧をなす、アジアの代表的な広告賞です。アジア太平洋地域を対象としたクリエイティブフェスティバルであり、カンヌ・ライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルとヘイマーケットメディアグループが協働で運営しています。本イベントでは広告賞の授賞式の他に、セミナーやワークショップも開催しています。

<開催場所>

シンガポール

<開催時期>

毎年9月

<公式Webサイト>

https://www.spikes.asia/

<過去の主な日本受賞作品>

「3秒クッキング 爆速エビフライ」(NTTドコモ/東急エージェンシー、エヌ・ティ・ティ・アド)

広告賞をきっかけにして、数多くの名作と出会おう

今回ご紹介した各賞は、世界にある広告賞の中でも特に知名度が高いため「知っている賞があった」という方もたくさんいたのではないでしょうか。逆にこれらの賞を知らなかった方は、これを機に受賞作品について学んでみるのも面白いかもしれません。

世界中にある名作の数々に触れることで、あなたの創造性もきっと磨かれていくはずです。